自作キーボードに手を出してみました(sphh jp編)
序
テンキーも方向キーもない60%キーボードを使ってみたいと前々から思っていましたが、やはり矢印キーがないのは不安でなかなか手が出せませんでした。
しかし、ある60%キーボードの矢印キーがFn+Jで←、Kで↓、Lで→、Iで↑という、ホームポジションから指を動かさなくてもわかりやすい配列をしているのを見て、目から鱗が落ちました。これなら使いこなせるかも!、と。早速そのキーボードを使ってみると、確かに矢印は違和感なく使えました。しかし、より効率化を求めてキー配列を変えようとすると、そのキーボードのユーティリティには限界があり、自分の思い通りのキー配列は実現できませんでした。
さあ、どうしよう。世間を見渡すとキー配列が自由に設定できる60%キーボードはそこそこあるようです。それこそ自作キーボードまで入れればたくさんある。せっかくだったら、肩こりもひどいことだし噂の分割キーボードに手を出してもいいな。@マークが2にあるのはなれないし、会社のPCを使用するときに混乱するから日本語配列がいいな。。。と探した末に発見したのが、a bit keysさんのsphh jpでした。
yushakobo.jpabitkeys.booth.pm60%キーボードで、分割式、日本語配列、しかも最下段のキーが多い。自分の思い描いていた理想通り。ちょっとだけ悩みましたが欲しいときが買い時という言葉を思い出し、以下を注文しました。
sphh jp(キット本体) ¥14,850@BOOTH
組み立てサービス ¥9,800@BOOTH
Kailh BOX スイッチ赤軸80個 ¥4,026@遊舎工房
USB ケーブル(TypeA to micro) ¥879@Amazon
USB ケーブル(micro to micro) ¥831@Amazon
キーキャップ ¥2,144@Amazon
合計 ¥32,530
細かいはんだ付けの自信がなかったため、組立サービスをオプションで追加。キースイッチは70個で十分ですが、破損が怖かったので1ロット多い80個購入。キーキャップはもともと持っているキーボードを流用しようかと思いましたがせっかくなので(魔法の言葉)購入。改めて一覧にすると、3万円以上かかってることを実感し、ちょっと怖くなってきました。
組み立て
思ったよりも全然早く各部品は届きました。全部揃ってから早速組み立て開始。はんだ付けは終わってるからボルト締めとキースイッチの取り付けだけ、かんたんかんたん、と思ってたら、
ビルドガイドにこんなに丁寧に注意書きされていたのにも関わらず、トッププレートを割ってしまいました。固定に影響しない箇所だったのが不幸中の幸いでした。このあと真ん中あたりで一度はめ込んでから外したキースイッチだと、端の方でもはめ込みやすいことに気づき、なんとか1箇所だけの被害で済みました。
完成
というちょっとした失敗もありましたが、なんとかキースイッチのはめ込みが完了し、ボトムプレートと固定し…。
今回のために購入したキーキャップをメインに使い、日本語配列独自のキーをもともと使っていたキーボードから拝借し、最下段に高さが合うキーを無理やりはめ込み、キーボードが完成しました!
キーマップ
そしてここからいよいよ本当に自分がやりたかったキーマップの編集が始まります。RShiftの場所に悩んだり、マウス機能をONにしたかったのに、makeファイルをいじってなかったりと、試行錯誤した結果が上記です。
自分でこだわったポイントは
- Enterの左のキー郡をFn押下でテンキー化
- Fn押下時のPgUpとPgDn、Home、Endの位置
- あまりこだわりのなかった右下の2キーをPgUp、PgDnに設定(Fn押下でのPgUpとPgDnだとExcelのシート移動時に混乱するため独立キーがあるにこしたことはない)
- FnキーをCapsLock位置と右手スペース位置の2箇所に用意し、片手でも矢印キーを操作可能とした
- FnとMouseの2レイヤ用意し、WASDも矢印キーに設定し、左手でも矢印キーを操作可能とした
- Mouseキー押下時に、IJKLとその周辺キーでマウスを操作可能とした
といったところです。今の所満足です!
今後
自分の考えたさいきょうのキーマップでタイピングができるのは非常に楽しいです。また、腕を開いてタイピングができるので、タイピングしながら肩こりストレッチができています(肩こりが良くなったとは言っていない)。今は在宅勤務がメインですが、週に1度くらいの出勤のときのためにキーボードを持っていけるように運搬用のケースをポチりました。
強いて言えばキーキャップがキメラ(特に日本語配列独自のキーと、バラバラな最下段のキー)なのが気になるので、理想のキーキャップを探す戦いが始まりそうです。